2010年1月 3日 (日)

仏像のひみつ 

美少年だと大人気になった仏像がある寺院に行った。

さすがにどの仏像も素晴らしい。

しかしこどもの興味は別のところにある。

建物が変わっても、寺が変わっても聞くことは同じなのだ。

「この中で、誰が一番偉いの?」

仏像のひみつ  山本勉 朝日出版社

  ★★★★☆

東京国立博物館の子供向けの展示をもとにした仏像の入門書。イラストも可愛らしく、大変わかりやすいだけでなく、最低限必要な知識は網羅できるので、この本を読んでから他の専門書を読むとわかりやすい。得てして難しい言葉を並べてしまいがちなこの手の本だが、子供にもわかるよう噛み砕いて著すのは深い理解あってのことだろう。この本のお陰で、子どもと楽しく仏像を拝見することができた。

仏像のひみつ Book 仏像のひみつ

著者:山本 勉
販売元:朝日出版社
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2009年11月 7日 (土)

娘が東大に合格した本当の理由-高3の春、E判定から始める東大受験-

夕暮れ時に子供たちの声が響く。

路地を入った小さな広場のジャングルジムのてっぺんに少年達が上っている。

夕焼け空を背にしてみんな大きな口を開けて笑っている。

それは気持ちのいい笑顔だ。

子供は恐れず高みへ登りたがる。降りられないかもしれないなどと思いもしないで。

上へ上へと上りたがるのをやめてしまうのはいつからなのか。

足元を見つめてしまうのはどうしてなのか。

子供たちの頭上に広がる桃色の空に白い三日月が昇っていた。

-高3の春、E判定から始める東大受験-                                               陰山英男  小学館

  ★★☆☆☆

百ます計算で有名な筆者の次女の受験ルポ。後半は娘さん本人による文章が載せられている。

興味がなかったけれど、勧められたので読んでみた。

曰く、コロコロと方針が変わる大学受験は情報戦なので大手進学塾で勉強すべし、とのこと。現役の教師から出た言葉であるだけにかなりのショックを受けた。陰山氏の娘さんは河合塾と通信の緑鐵ゼミナールの二本立てで勉強したそうだ。毎年のように変わる傾向と対策を練るのに、公立の学校では時間と人手が足りなすぎるという。また、私立高校は公立のようにカリキュラムが決められていないので、高校三年生の一年間は実質受験勉強に専念できるらしい。なんだか、やりきれない気持ちになってしまった。親の経済力で子供の進路が決まるのだろうか。

でも、東大は小さい頃から受験勉強を詰め込まれていない、自然の中でのびのびと育った人材を求めているという。柔軟で新鮮な発想力があるのは、そういう育ち方をした人間だと。

陰山氏の娘さんの、「勉強は自由になること。英語が話せない不自由、時事問題が理解できない不自由、そういうことから自由になることです。」という趣旨の言葉を読んで、なんだか、少しだけ、心が明るくなった。

娘が東大に合格した本当の理由~高3の春、E判定から始める東大受験~ (小学館101新書) 娘が東大に合格した本当の理由~高3の春、E判定から始める東大受験~ (小学館101新書)

著者:陰山 英男
販売元:小学館
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2009年1月 3日 (土)

竹中式マトリクス勉強法 

新たな年が明けた。

いつもと同じように時間が過ぎているだけなのに、お正月、というだけで新鮮で特別な気持ちになるから不思議だ。

学校を出てしまうと、毎年環境を変えて新鮮な気持ちを持続する、ということがなかなか難しい。

だけど新年を迎えると、なんだか色々なことを新たに出来たような気がして嬉しい。

さぁ、初詣も出かけたし、今年はどんな素敵なことが待っているのかな。

竹中式マトリクス勉強法   竹中平蔵  幻冬舎

  ★★☆☆☆

勉強法のハウツー本。勉強を仕事を成功するためのものと人生を豊かにするためのものに分け、それぞれゴールのある勉強と継続する勉強を整理する座標軸を作る、というもの。

英語の勉強法は面白い。話す内容や発音が似通っているから、日本人の英語達人の英語を真似る、というものだ。

筆者は学者だけあって、勉強が趣味なのだなぁとつくづく感じ入る。中学卒業時には、高校三年分の勉強は既に済ませてあったというところには、さすがだなぁと感心するばかり。働き出してからも、資格取得のために勉強を続け、そのために飲み会を中座する方法までこの本で披露している。

誤解を恐れずに言うならば、この人の勉強は、趣味でスポーツをしたり楽器を演奏したり、というものと同じレベルのような気がしてならない。知識遊びとでも言おうか。筆者はそれが全部お金に結びついているから大臣までなることができたのだろう。でも、平凡で全くかまわないから、自分が幸せと思うことをした方がいいんじゃないかな。だから私は進歩がないのかしらん。

竹中式マトリクス勉強法 Book 竹中式マトリクス勉強法

著者:竹中 平蔵
販売元:幻冬舎
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2006年10月 2日 (月)

ぶつぞう入門

私はテレビに出ている人の耳たぶが気になってしょうがない。

いわゆる「福耳」に滅法弱いのだ。

耳の半分程の大きな耳たぶの持ち主を見つけると、嬉々としておっとに報告する。

そしてやっぱりその道で成功する人は耳たぶが違うと納得し、うっとりと眺める。

おっとも最初はふんふんと相槌を打ってくれていたが、毎度まいどシツコイせいか、最近では聞かないふりをきめこんでいる。

何度も夫の耳たぶをひっぱってみたからかしらん。

ぶつぞう入門   柴門ふみ 文芸春秋 実用本

  ★★★★★

ぶつぞうについて書かれた本である。そんなの面白いのか?と聞かれると抜群に面白いのである。実は人には打ち明けたことがないが私も仏像が好きだ。正確言うと気になっていた。あの線香くさい薄暗いお堂に鎮座ましますありがたい仏像たち。だけど妙に人間くさくないか?と思いつつも専門書を読むのは私の興味と違う気がするし・・などと思っていた私にぴったりの仏像ガイドブック。なんといっても仏像の顔が俳優のだれそれに似ているとか、セクシーだとか、そういう観点からも論じられている。なんと仏像に点数をつけていて、サイモン度というのは作者の好みだけで点数をつけている。不遜ではないのか?と思いつつすっかり楽しんでしまう。柴門さんのイラストとまんがも楽しい。ぶつぞう好きもそうでない人も堪能できるお勧めの一冊。京都、奈良方面旅行の人も必携の書。

ぶつぞう入門 Book ぶつぞう入門

著者:柴門 ふみ
販売元:文藝春秋
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