きみはポラリス
立春近くなって雪が降った。
雪が降る前の空気の独特の匂い。子供の興奮の波。
音もなく降り続くのになぜか感じる雪の気配。
薄暗くなってから降り始めたその雪は、子供の期待に反して次の日には溶けてしまった。
今回は大人の雪だったね、と心の中でつぶやいてみる。
きみはポラリス 三浦しをん 新潮社
★★★☆☆
恋愛小説の短編集。この題名の小説は収録されていないし、題名の上にsomething brilliant in my heartと書いてある。作品集のタイトルだけでも強いこだわりが感じられる。おまけに少女趣味のこちらが恥ずかしくなるようなタイトルだ。こういう場合大抵、はずれが多いけれどこの作品集は良かった。
タイトルとは違ってどれも少しずつ色々な意味ではみ出している人の話なのだが、なんとなく腑に落ちてしまう。最初と最後に収録されている話が一つの話なのだが、あっさりさわやかで女流作家ならではの作風がとっても良かった。
著者:三浦 しをん
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きみはポラリス
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