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2010年1月20日 (水)

勝間さん、努力で幸せになれますか

雑貨屋をのぞいていたら、突然、私の故郷の言葉が一言だけ聞こえてきた。

故郷から遠く離れて長い私は、普段方言を話さない。

いつのまにか友人とだけでなく、家族の中でも故郷の言葉を話さないのだ。

急にいろいろな事が思い出されて不意に涙が出そうになった。

何も悲しいことなんてないのに。

故郷がどんどん遠くなっていくというのに帰りたいと思わない、そのことに自分自身で驚いたからだろうか。

勝間さん、努力で幸せになれますか   勝間和代・香山リカ 朝日新聞出版

  ★☆☆☆☆

前向き思考で努力し、デジタルコンテンツを利用して効率よく仕事をすれば成功出来ると話題の勝間氏と、勝間氏の言うとおり努力しても成功できない人は負け犬になってしまうという主張の香山氏の対談集。

最初は勝ち組代表と負け組の代弁者の二人が自己主張を並べているのを楽しく読んでいたが、半分を過ぎたくらいから気づいてしまった。ぐうたらで努力なんて無理だと語っている香山氏は普通の人よりもずっと優秀だから医者になれたのであり、その上、山ほどいるであろう精神科医のなかでも著名な人物だということに。結局この本は勝ち組の意見しか書かれていないのだ。

勝間氏が使用しているものと全く同じものを持ちたいという人までいるらしい。人と比べて、人のまねをしたって幸せになれるわけない。どんな境遇でも自分が幸せだと思うかどうかなのだから。

年末、子供とドラえもんを見ていたら、大人になったのび太くんが、大人になる自信がないという子供時代の自分にこう話していた。『生き方に優劣や勝敗なんてない。いい人生、生きる素晴らしさがどういうものなのか、その時その時を精いっぱい生きていくんだ。』

少し違うところもあるかもしれないけれど、大体こんな趣旨だったと思う。

自己啓発本を読むより、ドラえもんを見た方がずっといいんじゃないかな。

でもこどもに、のび太くん良いこと言ったよね、覚えてる?と聞いたら、「全然覚えてない。」

勝間さん、努力で幸せになれますか Book 勝間さん、努力で幸せになれますか

著者:勝間 和代,香山 リカ
販売元:朝日新聞出版
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2010年1月12日 (火)

ちいさいぶつぞうおおきいぶつぞう 

子供の通った幼稚園は仏教系で、園長先生も僧侶だった。

園庭にはこどもの小さなののさまの像があり、園児達はそこで手をあわせ、感謝することを学ぶ。

当然、ののさまはいつも綺麗に清掃され、それは大切にされていた。

雨や雪の日には、先生方お手製のレインコートをお召しになるのだ。

こんな雨の日には時々その可愛らしいお姿を思い出す。

ちいさいぶつぞうおおきいぶつぞう  はな 東京書籍

  ★☆☆☆☆

大学で東洋美術を専攻し、仏像を勉強した著者による仏像の本。若い女性に受けるようなお洒落な本づくりを目指した結果、すべてが中途半端になってしまった印象。易しくするためか、文章も夏休みの宿題の絵日記風な上、仏像や寺院の名前はローマ字表記だ。これでは何を伝えたかったのかよくわからない。真正面から仏像の魅力を伝えた方がかえってかっこよかったんじゃないかな。

そうか、そんな瑣々なこと、仏像は気になさらないか。

ちいさいぶつぞうおおきいぶつぞう ちいさいぶつぞうおおきいぶつぞう

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2010年1月 3日 (日)

仏像のひみつ 

美少年だと大人気になった仏像がある寺院に行った。

さすがにどの仏像も素晴らしい。

しかしこどもの興味は別のところにある。

建物が変わっても、寺が変わっても聞くことは同じなのだ。

「この中で、誰が一番偉いの?」

仏像のひみつ  山本勉 朝日出版社

  ★★★★☆

東京国立博物館の子供向けの展示をもとにした仏像の入門書。イラストも可愛らしく、大変わかりやすいだけでなく、最低限必要な知識は網羅できるので、この本を読んでから他の専門書を読むとわかりやすい。得てして難しい言葉を並べてしまいがちなこの手の本だが、子供にもわかるよう噛み砕いて著すのは深い理解あってのことだろう。この本のお陰で、子どもと楽しく仏像を拝見することができた。

仏像のひみつ Book 仏像のひみつ

著者:山本 勉
販売元:朝日出版社
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