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2009年11月 7日 (土)

娘が東大に合格した本当の理由-高3の春、E判定から始める東大受験-

夕暮れ時に子供たちの声が響く。

路地を入った小さな広場のジャングルジムのてっぺんに少年達が上っている。

夕焼け空を背にしてみんな大きな口を開けて笑っている。

それは気持ちのいい笑顔だ。

子供は恐れず高みへ登りたがる。降りられないかもしれないなどと思いもしないで。

上へ上へと上りたがるのをやめてしまうのはいつからなのか。

足元を見つめてしまうのはどうしてなのか。

子供たちの頭上に広がる桃色の空に白い三日月が昇っていた。

-高3の春、E判定から始める東大受験-                                               陰山英男  小学館

  ★★☆☆☆

百ます計算で有名な筆者の次女の受験ルポ。後半は娘さん本人による文章が載せられている。

興味がなかったけれど、勧められたので読んでみた。

曰く、コロコロと方針が変わる大学受験は情報戦なので大手進学塾で勉強すべし、とのこと。現役の教師から出た言葉であるだけにかなりのショックを受けた。陰山氏の娘さんは河合塾と通信の緑鐵ゼミナールの二本立てで勉強したそうだ。毎年のように変わる傾向と対策を練るのに、公立の学校では時間と人手が足りなすぎるという。また、私立高校は公立のようにカリキュラムが決められていないので、高校三年生の一年間は実質受験勉強に専念できるらしい。なんだか、やりきれない気持ちになってしまった。親の経済力で子供の進路が決まるのだろうか。

でも、東大は小さい頃から受験勉強を詰め込まれていない、自然の中でのびのびと育った人材を求めているという。柔軟で新鮮な発想力があるのは、そういう育ち方をした人間だと。

陰山氏の娘さんの、「勉強は自由になること。英語が話せない不自由、時事問題が理解できない不自由、そういうことから自由になることです。」という趣旨の言葉を読んで、なんだか、少しだけ、心が明るくなった。

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