Q&A
おっとは、ショッピングセンターが好きである。
どれくらい好きかというと、私のことより好きなのではないかと思うくらいである。
新しくオープンしたと聞きつけようものなら、素早く車で馳せ参じ、嬉々として歩き回る。
けれど、一人で行くのは嫌な様子で必ず家族を誘う。
大喜びでお供をしていたこどもも大きくなり無碍に断るので、しかたなく私がお供する。
しかし私がなによりニガテとしているのは、人ごみ、とりわけ行列である。
おっとが年甲斐も無く嬉しそうに頬をゆるめ、行列に並びたがっているのに気がつかない振りをしながら、ショッピングセンターって世の中に幸せをもたらしているのかも、などと考察する。
Q&A 恩田陸 幻冬舎 ミステリー
★★★☆☆
ショッピングモールで多数が死傷する事故が起きた。少しずつ明らかになったことは、予想もしていないことだった。
物語の前半は、タイトルどおり被害者への質問と回答によって進められていく。ありえなくも無い設定と展開に、読了後改めて恐怖を感じた。場の空気のようなものに大衆心理が突き動かされていく様が、淡々と解明されていく。一人一人から、事故とは全く関係なさそうな事実も拾っていくのだが、それも事故の遠因ではと思わされてしまう。
昨年はこのブログにアップする暇もないくらいに、この作者の作品にどっぶりハマリ、ほとんど読破してしまった。好みはあると思うけれど、やはりこの作者が力量を発揮するのは本屋大賞を受賞したもののような作風より、この手の作品だと思う。これほど上手い作家がどうして未だ直木賞をとれずにいるのか、甚だ疑問。
著者:恩田 陸
![]()
Q&A (幻冬舎文庫)
販売元:幻冬舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)



最近のコメント