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2007年8月21日 (火)

ナラタージュ

バーゲンの季節は特に欲しいものもないのに、街へ出掛けてしまう。

私はそんなに流行を追う方ではないし、強いこだわりはないけれど、この季節になるとなんだか洋服や靴が気になってバーゲン巡りをする。

この時期のお店は、女性達の可愛らしい感情で高揚している。

スカートを見ていると、近くに女性がやってきて熱心に見定めていた。

その女性の後ろにぴったりと寄り添っている男性が、小声で何か言っている。

「バーゲンに来たからって、何も必ず買わなくたっていいんだからな。」

もっともだけれど・・・・それは無理というものでしょう!

ナラタージュ   島本理生  角川書店  小説

  ★★★★☆

泉が大学2年の春、高校時代所属していた演劇部の顧問から、部活を手伝ってほしいと突然連絡が入り、再び交流が始まった。ずっと心にあった葉山先生への想いが、時の流れの中で大きくなり、かけがえのないものになっていく。

大学生の作者が等身大で描いている世界は、たどたどしくて純粋で若さに溢れている。泉が恋して止まない男は、物話が進んでいくほど、無責任さをさらけだしていく身勝手男なのだが、その優柔不断さを優しさと取り違えるのが若さなのだ。実際、思わせぶりで煮え切らない感じの男性はなぜかモテる。生活感がないのが魅力的なのだろう。こういう男は女性がある程度の年齢になると、お荷物なだけだと気づくのだけれど。でも物語としては若い女性ならではの世界観でありながらウェットになり過ぎず、雰囲気もあって楽しめた。

ナラタージュ Book ナラタージュ

著者:島本 理生
販売元:角川書店
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