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2007年6月18日 (月)

月への梯子

うなぎが食べたいとおっとがことあるごとに言う。

その度「そうだねぇ」というものの、うなぎを用意しなかった。

うなぎは高価だし、それなのにこどもが嫌いなので二種類食事の準備をしなければならず、なんだかとっても面倒で損な気がするのだ。

先日おっとと二人街へ出て食事をすることになり、彼がうなぎが食べたいねぇと言っていた事を思い出す。

その時おっとはとんかつが食べたいと言っていたのだけれど、こんなチャンスはないと説得し、偶然通りかかった行列の出来ている鰻屋へ入る。

行列が出来ているほどだから、味も価格も満足がいくものだったけれど、店のつくりがファーストフードのような軽い感じで、ほんの少しおっとががっかりしているのがわかる。

・・・・食事とはただ単に食べるだけにあらず。

月への梯子   樋口有介  文藝春秋  ミステリ

  ★★★★☆

ボクさんは40歳。知能に軽い障害があるけれど親が残したアパートを管理して生活している。幼馴染の京子とその母トキ、そして個性溢れる親切な入居人たちに恵まれて幸せを実感しているが、ある日入居者の蓉子が自室で殺害されているのを発見して・・・。

文体がすっかり気に入ってしまった。特に第一章は心がほんわかするような温かい作風で、気持ちよく読んでいて、死体を発見した下りで初めてミステリと気づいたのだ。これまで読んできたミステリーは、二重三重のどんでん返しや人の内部の描き方に関心することはあっても、なんといおうか文体が好きだなぁということはなかったのだけれど、こんな作家がいたんだと発見。以前は好きな作家の作品を読破していくことが楽しみだったのだけれど、ブログを始めて色んな作家さんを読むようになり、あらためて読書の楽しみが広がった気がする。

月への梯子 Book 月への梯子

著者:樋口 有介
販売元:文藝春秋
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