« ミシン | トップページ | すべての雲は銀の・・・ »

2007年5月25日 (金)

となり町戦争

久しぶりに母に会う。

また少し年老いているのに少し寂しい気持ちになる。

顔のしわは笑っていればなんとなくいい感じで気にならないのだけれど、手の甲のぽつぽつとできていたいくつかのしみに軽いショックを覚えた。

たまにしか会えないからなのか不思議なもので、自分の寄る年波が気になる年頃になってきているのに、母のイメージはいつまでたっても子供の頃「おかあさん」と甘えていた頃のものなのだ。

白い手をしてぽっちゃりとしていた母は、今は少し痩せて小さくなったけれどやっぱり幼い頃と同じ「おかあさん」なのだ。

となり町戦争    三崎亜記 集英社 小説

  ★★★☆☆

舞坂町に住む僕は、ある日町の広報紙の小さな記事でとなり町との戦争が始まることを知る。役所から呼び出しを受けたぼくは、職員の香西さんと分室業務に携わることになる・・・。

写実的なようでありながら、決して現実ではありえない物語。戦争といっても生々しさはなく、しかしながら残酷な結果が描かれていたりして、不思議な感じだった。登場人物の当然あるべき苦しみも軽い感じで、それはねらっているのかもしれないけれど、なんとなくものたりないような。もっともっと面白い作品を書きそうな、そんな期待がもてる作家さんだなぁと思った。

となり町戦争 Book となり町戦争

著者:三崎 亜記
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

|

« ミシン | トップページ | すべての雲は銀の・・・ »

小説」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/155447/6545604

この記事へのトラックバック一覧です: となり町戦争:

» 三崎亜記【となり町戦争】 [ぱんどら日記]
タイトルは「戦争」なのに、戦闘シーンはひとつもなし。 でも怖い。 戦争そのものの悲惨さ・恐ろしさというより、いかにも「お役所」的な発想の冷たさや、それに対して住民が何も言えないことにゾッとする。 何... [続きを読む]

受信: 2007年5月25日 (金) 16時00分

» となり町戦争(三崎 亜記) [みんな無口]
となり町との戦争が始まった。しかし、何も変わらぬ日常が続き、戦争らしき兆候の様子もなかった。いつものように帰宅した北原修路のもとに封筒が届いた。役場総務課からの戦時特別偵察業務従事者という通知だ。何のことだか分からない。迷いながら修路は役場に行く決心をした。 役場総務課となり町戦争係の香西という女性から職場に電話がかかってきた。修路はこの戦争で失うものもなければ得るものもない。この戦争の行方を知ることができるならば戦争を観察してみるのもいいかもしれない。修路は「偵察」という任命を受ける意思を香... [続きを読む]

受信: 2007年5月27日 (日) 16時50分

« ミシン | トップページ | すべての雲は銀の・・・ »