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2007年1月 9日 (火)

100回泣くこと

お正月に遠くに住む両親に会いに行く。

一年ぶりで会うおっとの両親は少し白髪が増えていた。

気を回しすぎて傷ついたり、疲れたりしたこともあったけれど、いつの間にか少しずつ、すこしずつ自然な関係になっている。

そして、素っ頓狂な声で、突拍子も無いことを話す子供が、ぎこちない大人たちに笑いを与えてくれる。

結婚の時、「もう、ここはあなたの家ではないのよ。」と私の母が言った冷たい言葉が、何より暖かいはなむけだったことに今更ながらに気づく。

100回泣くこと  中村航  小学館  小説

  ★★★☆☆

僕がプロポーズした彼女はきっちりとした人だった。時間が正確で、将来の計画もきちんと立てる実直で誠実でかわいい人だった。そんな僕達の純愛物語。

文章のリズムが心地よい小説。なんと言ったらいいのか、主人公は男性なのに、心が寄り添いやすかった。最近の若い男性作家が書く恋愛小説は「純愛」で全く迷いがない。ベテランの男性作家の作品に比べて、責任の重さに逃げ腰になったり、複数の女性に対する興味など男の弱さや狡さがまるで感じられない。これほど一直線だと、女の立場としては嬉しいような、窮屈なような。

100回泣くこと Book 100回泣くこと

著者:中村 航
販売元:小学館
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個人的に「2007年に追いかけたい作家」 の一人である中村航氏の「100回泣くこと」読了しました。 amazonリンク 中村 航 100回泣くこと 出版元 小学館 初版刊行年月 2005/12 著者/編者 中村航 総評 21点/30点満点... [続きを読む]

受信: 2007年1月13日 (土) 22時15分

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