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2006年11月20日 (月)

カイマナヒラの家

鯨がやって来る季節のハワイはちょっと楽しい。

朝でも太陽の眩しい時間でも、夕暮れ時でも私は海をひたすら眺める。

食事は絶対海辺でなくては。そぞろ歩きも海辺でなくては。

買い物よりも食事よりもおしゃべりよりも鯨なのだ。

それは私だけに限ったことではないようで、鯨が時折上げるしゅっうという水しぶきだけで、あたりの人たちは歓声を上げる。

鯨の体は全く見えていないのに。

何時間も海を見ていてそこにいた人たちが見られたものは、鯨の尾っぽだけだった。

だけど、夕日の中はこの上なく幸せそうな人たちばかりになる。

カイマナヒラの家  池澤夏樹 写真・芝田満之 

集英社  小説
  ★★★★☆
ハワイのカイマナヒラ(ダイアモンドヘッド)の麓のアレグザンダー邸宅に住む、ロビン、サム、ジェニーと僕の日々。サーフィンと海とゆったりした時間の流れに少しずつ癒される人たち。結果を出すわけでもなく、何かに追い立てられるわけでもない、ただ日々を生きていくということの有難さ。美しいハワイの写真の数々に爽快感の残る一冊。

カイマナヒラの家 Book カイマナヒラの家

著者:芝田 満之,池沢 夏樹
販売元:集英社
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コメント

数年前の一月にマウイ島に行き、見学ツアー遊覧船にも乗って鯨の迫力を堪能しました。
目の前を親子鯨が悠々と泳ぐ光景は感動的でしたよ。
当時4歳だった長男も未だにその感動を覚えているようです。

ゆっこさんご紹介の「カイマナヒラの家」を読んで、ゆったりとした静かな時間を疑似体験してみたいです。
ハワイのあの独特の空気、匂いを懐かしく思い出しています。

投稿: ルギア | 2006年11月20日 (月) 21時52分

息子さんと一緒に、親子鯨を見ることが出来たなんて本当に羨ましいです。
鯨って、本当に独特のオーラというか、少し大げさに言うと、神々しい雰囲気がありますよね。
あ~またハワイに行きたいものです!

投稿: ゆっこ | 2006年11月22日 (水) 08時51分

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» 池澤夏樹『カイマナヒラの家』(写真:芝田満之) [日々のことわり]
カイマナヒラの家―Hawaiian Sketches  『カイマナヒラ』とはハワイの元々の言葉で『ダイヤモンドヘッド』のこと、この作品は実在する家を舞台に架空のサファー達とその家族のエピソードを美しい写真とともに綴っている。スペースゆったりのページ校正がゆっくり読みなさい...... [続きを読む]

受信: 2007年1月26日 (金) 21時13分

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