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2006年10月23日 (月)

パンツの面目ふんどしの沽券

私はレーズンパンが好きだ。

しわしわのレーズンも、レーズンをパンからはずしたところがほんのり甘いのもみんな好きだ。

けれど、子供の頃、給食に出されるそれを大多数の少女は嫌っていた。

みんな嫌々食べたり、残したりしていた。

私は周りの様子を見て、どうしても好きだと言えなかった。

大人になった今、自分の気持ちにもっと素直に、人と違う自分も受け入れられる。レーズンの焦げた部分の苦味を味わいながら、幼かった自分を思い出す。

パンツの面目ふんどしの沽券  米原万里 筑摩書房 エッセイ

  ★★★★★

1950年生まれの筆者が、少女時代を過ごしたプラハの下着から始まる、「下半身を被う肌着に関する考察」(あとがきより)。下品というなかれ、これが大層奥深いのである。シベリア兵から始まり、キリストから古事記の時代を考察したかと思えば、モンゴルやアラブ地域の下着まで。聖書や辞典や絵画などの膨大な資料を基に綴られている文章は、時には腹を抱えるほど可笑しいし、また時には襟を正すような気持ちになる。これも人々の暮らしを伝えるりっぱな歴史本。

パンツの面目ふんどしの沽券 Book パンツの面目ふんどしの沽券

著者:米原 万里
販売元:筑摩書房
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