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2006年9月13日 (水)

9.11がテーマの小説2つ

当たり前の毎日に感謝です。

被害者のご冥福をお祈りいたします。そして残された方々の痛みが少しでも癒されますように。

残された人たちが再生していく物語を2つ。

  「  PAY DAY!!!」 山田詠美 新潮文庫 小説

  ★★★☆☆

両親の離婚で、高校生の双子の娘ロビンは母とニューヨークで暮らし、息子ハーモニーはサウス・キャロライナへ戻った父と住んでいる。ありふれた日常を送っていた彼らが9.11のテロによる母の死を通して成長していく。

幼い恋や友情や肉親の愛情で、母の死から少しずつ癒されていく。色々問題のある家族だけれど、出てくる人たちは常に愛に満たされている。愛に飢えている人や、心底悪人という人が一人もいないのが安心して読める点だった。さわやかな青春小説。

沢山文学賞を受賞している小説家に恐れ多いのですが、「ひとりごちる」と言う表現があまりにも多く感じるのは私だけでしょうか?

PAY DAY!!! Book PAY DAY!!!

著者:山田 詠美
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 

  コイントス 幸田真音 講談社 小説

  ★★★☆☆

花形トレーダーだった篠山はバブルのあおりをうけ、妻子にも見切りをつけられガードマンとして暮らしていた。そんなある日、自分の華々しい過去を知る冴子と再会したが、冴子は仕事で出かけたニューヨークで9.11のテロの被害者となってしまう・・・。

主人公は現実を受け止め、やけにならず生きている実直な中年男なのだが、センチメンタルすぎるのか、読んでいてなかなか心が添っていかなかった。

大切な人を失うことにより彼が再生していくところはよかった。

男性が読むともっと共感できると思う。

コイン・トス Book コイン・トス

著者:幸田 真音
販売元:講談社
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